
この時代に生きると言うことは、「頑張れば夢はかなう」というキャッチコピーに呪縛されるということです。うかうかしていると、マスコミが商品を売るために創ったこの言葉に、自分の人生を振り回されてしまうのです。
幸福のレッスン 鴻上尚史 大和書房
頑張る、頑張れ、この言葉を日常で聞くことは本当に多い。真剣に悩み相談をしている時、ささいなメッセージのやり取りの時まで、色んな場面で活用されていると思う。
頑張るというのは特にここ近代日本で美徳とされている事でもあると思う。(その価値観もだいぶ違うものにシフトしていっていると思いますが)頑張らないでいるものはなまけものとしてみなされてしまう。でも本当にそうなんでしょうか?
頑張って自分が考える幸福に向かっているのなら問題ないと思う。でも、あきらかに自分をすり減らして不平不満が漏れてしまうような気づきがない頑張りだったらイエローカードの様な気がします。もちろん、不平不満を言うのが悪いというわけではないし、ボロボロになっても走り続ける人達を私は心底尊敬します。
でも、辛いんじゃないかな?
きっと、もっと甘えて大丈夫なんだと思う。他の人がよれよれになって走っているのをみていると、「大丈夫か~?」と声を掛けてあげる事ってできるんだけど、自分の事になるとなかなかそれが出来なかったりするんですよね。
「何が幸福かを見つけ出す」方法と、「自分の夢をかなえる」方法は、じつは、共通している部分も多いのです。どうやって夢をかなえるか考えることは、どうやって幸福を見つけ出すか考えることと似ているのです。
幸福のレッスン 鴻上尚史 大和書房
これは別に仕事とか、将来の夢とかに限った事ではないと思う。私の昼ドラを聴いて欲しい。
私は食後割とすぐに食器を洗って、すぐに拭きあげたい派なのだが。。しかし、この季節は特に、少し放っておくとどんどん乾いていくので拭き上げがとっても楽になる。そう、そこにはストレスが少ない。
すぐ拭こうとすると、水が食器に纏わりつきすぎていてなかなか拭き上げに手こずってしまう事がある。
この時の私の心の葛藤
「台所がぐちゃっとしているのが嫌だ→だから早く拭き上げたい→でも、そうすると結構もたつくし、こうした方が(少し乾かした方が)楽なのにな。。」とか、面倒な事を結構秒速で脳内ループしているのだ!!!
というわけで、最近は少し乾かして拭いてます。結局、ここ。。!(笑)ストレスフリー
もちろんこれは個人的一例なので、人の事はとやかく言いません。拭き上げるのが速かろうが遅かろうがどちらでも良いです。
ただ、こうした日常の中で自分が何を幸せと思うか?という選択肢はいつも突き付けられていると思う。それに気づいて何をしている時自分が幸福に感じるのか?その感度を高めていけるに越したことはなんじゃあないかな?と思う。。
何より、自分が幸せだと、周りも幸せですしね。。自分で自分の状況が判らない時は周りの人達と少し喋るだけでも自分がどの立ち位置にいるのか、わかるのではないでしょうか。
鴻上先生のご著書を読んで考えさせられました。これからも色んな気づきや発見が人生の中で起こってくると思う。その中でなるべくそれらをキャッチして、自分なりに考える、時に人を頼る、そんな事が出来る様、いつでも自分のコンディションをアスリートのごとく、バランスを保っていたいと思う。
何より、楽しく:)
have a great afternoon!